こんにちは、元教員起業家の「りっぽん」です。
教員を辞めて別の道を目指した時、教員を退職して「後悔」しないかを考えてしまいがちです。

教員のまま働いていれば…って思うかもしれない、そんなことを考えたら不安です。

未来のことはわからないからね〜。

りっぽんは、そんな不安なかったんですか?

もちろん不安だったよ!

その不安を、どうやって克服したんですか?

まずは「教員」のメリットとデメリットを知ることが大事かな!
教員を辞める決断をするとき、今の労働環境を捨てることに「大きな不安」を感じます。ということで、本記事では「教員のメリット・デメリット」について解説していきたいと思います。
いきなりですがメリット・デメリットを見てみましょう。

お〜!めちゃくちゃわかります!

教員として働いたことある人は、共感してもらえるはず
「教員」で働くことのメリット・デメリットを知ることで、今後の働き方を考える軸ができます。
教員として働き続けるのか、それとも別の道を目指すのか、メリットとデメリットを比較して判断できるようにしましょう。
- 「教員」のメリット
- 「教員」のデメリット
- 教員のメリットとデメリットを知ることで「自分のキャリア」を考えられる
教員として働くメリット
なんといっても「安定」が魅力の教育公務員。経済が不安定な日本では、公務員になることで安心感を得ることができます。

教員になったとき、家族は喜んでくれたな〜。

社会的な信用があるからね!
教員のメリットは主に3つあります。
- クビになりにくい
- 給料が安定している
- 年数を重ねれば昇給される
教員のメリットを詳しくみていきましょう。
基本的に「クビ」にならない
教員採用試験にさえ合格すれば、基本的にはクビになりません。また業績をあげる必要もなく、学校が倒産することもありません。

他人と競争しなくていいのが魅力的!

時代遅れだけど「終身雇用」のシステムがあるもんね〜。
一度入れば「一生働く」こともできるのが教員。この終身雇用のシステムに魅力を感じて「教員」を目指す人がたくさんいます。
とはいえ「終身雇用」のシステムは、組織としてはリスクが大きくなってしまいます。
- スキルアップしない人材を解雇できない
- 個人がスキルアップする必要がないため、組織の生産性が上がらない
終身雇用制度は、学校の生産性が上がらない理由の1つです。クビにならいないことが、自分にとってメリットかデメリットかを見極める必要があります。

私にとってはデメリットだったな〜。

なぜですか?

スキルを上げれば「意識が高い」と批判されて、しんどい思いをしたことがあるんだよ〜。

たしかに、そんな雰囲気はあるかも。
組織として「スキルを上げる理由」がないため、個人のスキルを上げようとする人ほど浮いてしまいます。特に「教育」に直接関わりのないスキルを上げようとすると理解してもらえません。
とはいえ、クビにならずに働けることは「不安の解消」につながります。雇用の安定を重視する方にとっては、とても魅力のある労働環境です。
給料が安定してもらえる
景気に左右されることが少ないため、不景気であっても「安定」して給料をもらうことができます。

お金の心配はほぼないですね!

しかも給料も高め!
中小企業より給料が高く設定されていて、しかも安定しているため、お金に不安を抱くことがありません。
また「ボーナス」や「退職金」もしっかり支給されるため、安心して生活することができます。定年退職を迎えるまで働くことで、老後の心配はほぼないでしょう。
年数を重ねれば、自動的に昇給される
教員の昇給システムは「年数」が最重視されます。そのため、昇給のために「高い能力」や「役職」は必要とせず、とにかく長く勤務することが大切です。

自分より働いていない先生が、めちゃくちゃ給料もらってることも!!

そうそう!けど、それが魅力に感じる人もいるよね。
働き者からしたら辛いシステムではありますが、とにかく長く働くことで収入を上げていくことが可能です。昇給のためのスキルアップや人脈づくりが辛い方には、とても素敵な昇給システム。

一生懸命働く人に不利なシステムでもあるんだよね。

ほんとそうですね。このシステムのせいで困っていることが…

どうしたの?

明らかに役割の少ないベテラン先生が、自分より給料をもらっていてモチベーションが下がりまくってるんです…

あるあるだね!
年数で昇給されるということは、給料と仕事量が決して比例しないということ。一生懸命働きたい人はモチベーション維持に苦しむシステムとなっています。とはいえスキルアップでなくても「長く働く」だけで一定の給料をもらうことができます。給料が安定してもらえて、働く年数によって昇給するシステムは、教員の魅力の1つと言えるでしょう。
福利厚生が充実している
教員として働くだけで手厚いサポートを受けることができます。
- 産休や育休がとりやすい
- 病気や怪我による休暇も充実している
- 宿泊施設やレジャー施設の割引
- 人間ドッグが激安など
大起業並みの福利厚生があるため、うまく活用できる先生にとってはメリット大です。

休みやすいのはありがたい。

病気で休んでも、生活するだけのお金はもらえるよ!
私も子供が産まれるとき、長期の産休と育休取得でかなり助けてもらいました。お金の不安なく子育てができるのは、自分にとっても家族にとっても良い環境でした。
社会的信用が高い
教員は「社会的信用」が高く、お金の面で優遇される場面が多くあります。
- クレジットカードがすぐに通る
- 住宅ローンが通りやすい
上記のように「お金」の審査が通りやすいのが特徴です。

事業主だと通りにくいとかあるんですか?

うん。めちゃくちゃ通りにくいよ。

だからこそ、教員のうちにお金周りを整えておく必要があるんだ!
特に「起業・独立」を考えている人にとって、社会的信用の高い「教員」のうちからお金周りの環境を整えておく必要があります。お金の不安をなくすための具体的な方法は独立・起業したい教員が「お金の不安」を減らすためのポイント解説で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

教員として働くデメリット
ここまで教員のメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。

私はメリットよりデメリットの方が辛かったので「起業」しました。

実際に働いてみると、デメリットを痛感しますよね。
教員として働くデメリットは、
- サービス残業が多い
- スキルアップしにくい環境
- 他人の人生を生きてしまう
これら3つが挙げられます。詳しくみていきましょう。
サービス残業が多すぎる
教員はサービス残業が多く、過労死ラインの働き方をされている先生も多くいます。

過労死!?

うん。時間外労働が80時間を超えると、過労死ラインだよ。

え!?そんな先生いっぱいいます。
ちなみに日本教職員組合が2021年に「1ヶ月の時間外労働」について調査したところ、
すべての校種の平均が過労死ラインを超えていて、サービス残業なしでは運営できない状態ということが分かります。
教員の仕事内容を考えると、とても勤務時間内で終わる業務量ではありません。
- 保護者の帰宅が遅いので、帰宅時間まで待ってから連絡
- 保護者が突然来校して、クレームや相談を何時間も聞く
- 勤務時間が終わってからの会議
勤務時間を考慮していないのが普通で、残業をしていない先生はほぼいません。また、サービス残業が増えることで、教員の人生の幸福度が大きく下がってしまいます。

自分の時間が取れないのは、本当に辛いです。

そうだよね〜。子育てを始めると、余計に感じるよ。
「家族」ができると、より自分の時間が必要になります。教員は、サービス残業が多いため家族との時間が取れない傾向にあります。そして、それがストレスで体調を崩してしまうことも。
また、いくら残業しても残業代は支払われません。自分の人生の切り売りをしている状態になってしまうので、プライベートを充実させたい方は労働環境の改善を目指しましょう。

りっぽんは、どうやって改善したの?

う〜ん。学校の中で改善はできなかったんだ。

だからこそ「自分の時間」を大切にするために、教員を辞めて起業したんだよ!
自分の時間と家族の時間を作るために教員を辞めたいと思ったら!「起業・独立」で自由を手に入る方法で紹介した方法で、教員から起業を目指しました。今では時間的な自由を楽しみながら、働いています。

教員から民間への転職が不利
教員はビジネス経験が少ないため転職が不利と言われています。

私も転職活動をしていましたが、めちゃくちゃ困った経験があるよ!

公立学校なら利益を求める必要ないですもんね。
利益を求めなくても良い公立学校では「ビジネス感覚」が身に付きにくく、市場価値が低くなってしまう傾向があります。市場かちが低いということは、教員から民間に転職するとき不利になってしまいがちです。
- 教員以外の転職がしにくい
- 転職できても給料が下がる可能性が高い
教員を辞めたくても転職ができない人も多く、泣く泣く教員を続けている人もたくさんいます。

私は転職せずに「起業」しました!

起業を選択肢に入れるのも大切ですよね。

まさに!自分の価値観に合ったキャリア選択が重要だよ!
教員の転職については教員は転職に不利!?転職が難しい理由と「転職成功」に近づくポイントで詳しく解説しています。転職を考えている場合は参考にしてください。

スキルを上げても給料が増えない
教員は「年数による昇給」のため、スキルに応じた給料が支払われません。

えええ!?じゃあ、なんのためにスキルアップするんですか!?

お金がすべてじゃないからね!子供のためや自分のため、大きく言うと日本のため…

とはいえ、お金も大事な要素だよね〜。
教員としてのスキルや資質をいくら高めても「給料」に反映されることはありません。
- 能力の低いベテラン教員の方が給料が高い
- モチベーションが維持できない
- スキルアップを辞めてしまう
このような悪循環にならないよう、給料以外の価値を「教員」という仕事に感じなければ、仕事としてやりがいを感じることはないでしょう。
他人の人生を生きてしまう
自分の人生は「自分」が主役です。しかし、教員をしていると「他人の人生」を生きてしまいがちになります。
- 子供の評判が気になる
- 保護者の目線に怯えている
- 地域からの批判をもらいたくない
- 他人の評価が怖くて、やりたいことができない
人間関係が気になってしまい、他人の意見を気にする生活を送ってしまうことも。

たしかに、自分のやりたいことはできていないかも。

保護者からの意見にビクビクしているし。

実際は、先生でも「自分が主役の人生」を生きたいよね。
人生の幸福度を上げるためにも、自分の「やりたいこと」「大切にしたいこと」と向き合う時間を定期的にとる必要があります。
教員のメリット・デメリットを比較する
本記事では「教員のメリット・デメリット」を解説しました。

私にとってはメリットすら「デメリット」になっていたな〜。

メリットもデメリットもそれぞれ「人によっては」という感じでしょうか。

まさに。自分の価値観と向き合って、考えるのが大切だね!
自分の価値観と向き合う中で、教員で働くより「事業主」として働くことを選んだ私。今となっては大正解の選択でした。
自分の価値観と向き合いながら、自分にとって最適のキャリアを選択することで人生の豊かさを手に入れることができます。自分が人生に求めていることを再度確認し、どの選択が最適化を考えていきましょう。

教員や公務員の「稼ぐ力の向上」を全力で応援する、元教員起業家の「りっぽん」でした。